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子どものころ、涙がうまくコントロールできなかった。緊張しては涙が滲み、退屈なときになぜか一粒涙がこぼれた。床屋の古ぼけたいすに座った瞬間に涙が出てきて驚かれたこともあった。涙は規則性もなく出てきた。

今から思えば涙がコントロールできなかったのではなく、いろんな機能が身体の成長や気持ちの変化についていけてなかったのだと思う。

風に揺れる葉っぱを眺めていたらそんなことが思い浮かんだのは、やはり今でもいろんなことがうまく制御できていないのかもしれない。

長く生きていてもできないことはたくさんある。