眠り

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酔って帰ってソファで眠る。うとうとしては目が覚め、そしてまた眠る。
夜中に目を覚まし、さっきまで見た夢を思い出そうとするがそれはもうどこかに消えてしまっている。ひどくしあわせな、それでいてさみしい夢だったようなかんじだけがのこっている。それは視覚でも聴覚でもなく、手に残った感触のようなものだ。
頭はあいかわらずぼんやりしていて、昨日のことと今日のことと明日のことが混沌とした記憶をつくっている気がする。昨日僕はどこで何をしていた?きらきらした太陽の光とそよぐ風の肌触りを覚えている。それとぬくもり。
明日もきっとそんな日になるような期待を抱きながら、僕はまたうとうとする。浅い眠りのなかで、僕と同じように酔っ払ってどこかで眠る誰かにもしあわせな予感が舞い降りていればいいなとぼんやりと思う。