2014-06-03 風の夜 日々 カテドラル/アイルランドひどく風が強い夜だった。草原のウサギが餌を食べるのも忘れてじっと縮こまってしまうくらい、そのくらい強い風が吹いていた。バラも怯えて開きかけた蕾をもう一度閉じてしまうほどの、そういう不穏な吹き方の風だった。そんな夜に、ベッドにもぐってシーツに包まって温もりを感じるのはとてもしあわせなことだった。