居場所

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大きな岩の上に座り対岸の街を眺めていた。

西からゆっくりと太陽の光が移動してきて街並みと海を照らし始めると、世界がキラキラと光りだした。それは、とてもすてきな光景だった。

光はやがて僕の座っている岩にも届き、僕は世界に含まれていることを実感する。ここが僕の居場所なんだ、と思う。

風が強くなる。すぐに夕暮れがやってくるだろう。

ふと誰かと手をつなぎたくなる。