悪夢


目が覚めると僕は床に敷いた薄いマットの上にいて、ごわごわするブランケットにくるまっていた。
外はもうすっかり明るくなっていて、壁に掛けた時計は7時を回っていた。
ひどく嫌な夢をみていた。
おぞましいといってもいい内容だった。
僕は罰を受けていた。
だけど僕が罰を受けたところで誰かが幸せになれるわけではなさそうだった。
それがひどく悲しかった。
夢のせいか固い床のせいか体のあちこちがこわばっていて、起き上がるだけで一苦労だった。
熱いシャワーを浴びても紅茶の湯気を吸い込んでも、悲しみと体のこわばりは消えなかった。
僕は罰を受けてるんだと思った。