020403

 夜明けにひどく雷が鳴り、僕は目を覚ました。ベッドにもぐったまま雷が鳴るのを聞いた。カーテンの隙間からは薄暗い白っぽい光が漏れていたが、稲妻が光っているかどうかはわからなかった。雨が降っているかどうかもわからなかった。少なくとも雨音は聞こえない。

 雷が鳴って次の雷が鳴るまでひどく時間がかかることもあれば、間を置かずに続くこともあった。春の雷にふさわしく気まぐれだった。

 僕はいつのまにかまた眠った。そして夢を見た。昔の友達がたくさん出てくる夢だ。ひどくにぎやかな夢だったが、いつのまにかみんな消えてしまっていた。もう一度目が覚めたときにはもう雷は鳴っていなかった。どこかで見たような青空が広がっていただけだった。