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嫌な夢で目が覚めて、いつの間にかソファで眠っていたことに気づく。

首が変なかたちに曲がっていたのか、ひどく肩がこっている。つけっぱなしだったテレビだけが暗い部屋を照らしている。時間の感覚が少しおかしくて、時計を見ても今が夜なのか夜のふりをした朝なのか判断がつかない。

喉が渇いて冷蔵庫を空けると漏れてくる光がやたらとまぶしくて、目覚めたことを少し後悔する。冷たすぎて味がしない水を飲みながらさっきの夢を反芻する。ひどく疲れていたけれど、もうとても眠れそうにはなかった。