2014-04-12 薄闇のなかで 日々 夕方に少し眠る。 薄闇の中で目を覚まし、目に入るものに現実感が伴わないまましばらくぼんやりする。色彩が失われたモノクロームの世界で暖かさだけが感じられる。 暖かさのなかで、また少しうとうとする。再び起きても、世界がここで完結しているような気分は残ったままだ。 夢を見ていたような気がする。海の夢だ。空が朱から紫に変わり、そして群青に変わっていくころの海を僕は眺めていた。ひどく懐かしい感じがした。懐かしい海。いつかまたあそこに行こうと、すっかり暗くなってしまった部屋で思う。