薄い月を見た

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日没
 
日が暮れる少し前、空が薄い青も夕焼けの赤も失いつつあるころ、月の写真が届いた。
写真のなか、森の向こうに浮かんだ月は薄く輝いている。
僕は部屋を出て月を探すが、建物が邪魔になって見つけることはできない。
しかたなくもう一度写真を見る。

明日が満月らしい。
満月の夜にはきっとすてきなことが起きる気がする。