2014-03-15 紅梅 道に迷ってたどり着いた先は海に面した神社だった。 そこには思いもかけず梅林が広がっていて、落ちた花びらを踏みながら、梅の木を縫って歩く。 さっきまで降っていた雨は上がり、雲の間から時折光が差した。 光は花びらの絨毯を照らした。 ふと足が止まって、顔を上げる。 とても大事なものがそこにあって、僕はやさしく包み込まれる。