紅梅

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道に迷ってたどり着いた先は海に面した神社だった。
そこには思いもかけず梅林が広がっていて、落ちた花びらを踏みながら、梅の木を縫って歩く。
さっきまで降っていた雨は上がり、雲の間から時折光が差した。
光は花びらの絨毯を照らした。
ふと足が止まって、顔を上げる。
とても大事なものがそこにあって、僕はやさしく包み込まれる。