羊飼い

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ひつじ/アイルランド
 
むかし、羊飼いになりたかった。
いまでもときどき思う。
細くしなやかな木の枝を拾って草原の草を払いながら、羊を追う。
ボーダーコリーが僕のまわりをぐるぐるまわりながら走っている。
チーズとパンとワインの昼食。
草と太陽の匂い。
斜面をなでる風の音。
とてもすてきだ。
 
僕の住む街の動物園では山羊の赤ちゃんが生まれたらしい。
羊飼いが無理なら、山羊飼いでもいいな。
響きはずいぶんちがうけど。