2014-03-08 想う。 日々 月とタワー雪が舞っていた。本を読む目を上げて、そのことに気づく。ほんの2時間前には青い空が広がっていた。青い空には薄く小さな月が出ていた。雪。僕は早くそれを伝えたいと思う。だけど伝えるべき相手はもうここにはいない。それでも、伝えたいと強く思う。3月の雪のはかなさや、吸い込まれるような空の青さや、弱く美しい月を。僕の口から出る言葉は、いつだってちぐはぐだ。言うべき言葉は出て来ず、言わなくていいことばかりが溢れ出す。本当に伝えたいことはひとつだけだ。それはずっと変わらない。