2010-06-02 模様 日々 急に吹き込んだ風がブラインドを揺らし、窓際に置いていた一輪挿しを倒した。 机の上にこぼれた水が置きっぱなしになっていた名刺や書類やカメラを濡らしていく。 僕はそれをしばらく眺めていた。 ぼんやりとして、ティッシュペーパーを引っ張り出すことも書類も拾い上げることもせずに、水の作っていく模様をただ眺めていた。