031222

 仕事部屋の棚に瓶をならべ、順番に透明なシールを貼っていった。モカハラー、コナ、煎茶、ほうじ茶、そば茶、玄米茶、ウーロン茶、ジャスミン茶、昆布茶、ダージリン、オレンジペコ、ウバ、ココア…。いつもはほとんどつかわないミルクと砂糖も緑色の丸いコップに入れてならべた。シナモンパウダーも買ってきてみた。

 ペン立てには、使いもしない新しいペンが増えている。机の上ではポストイットが散乱している。古いCDと、パラパラめくってみただけの小説と雑誌が乱雑に積み上げられている。iTuneの専用機となってしまったiMacが小さな音で音楽を流し続けているけれど、ときどきひどくうるさく感じてラジオに変えてみたりする。

 それらが意味するものは、つまり、僕が仕事に行き詰まっているということだ。